佐の川園の農業
 佐の川園では従来のきのこ業に加え、野菜栽培を始めました。安全かつ美味しいものを作るために様々な取り組みをしています。ここでは、共通のこだわりをのせています。野菜個々の取り組みは各ページの方に載せています。

●こだわりのきのこ栽培
 まいたけ・しいたけには、水は上水道を使用し、虫対策には電気殺虫器および接着用の品物を使用しています。菌床の製造からこだわりを持って作っています。きのこが気持ちよく育つようにとクラシック音楽を聴かせています。


●循環型農業
きのこ堆肥
 きのこ収穫後の菌床を粉砕し数ヶ月寝かせることで、良質の堆肥となります。この堆肥を床土や畑土と混ぜることで、通気性・通水性が良くなります。そうすると土壌中の微生物が活動しやすくなるので、野菜づくりによりよい環境を与えてくれます。勿論、畑での連作障害の抑制にもつながります。
 堆肥の足しは、1年に1度の割合で行なっています。

隔離ベッド
 畑で同じ作物を何度も続けて作ると、必ず連作による土壌障害や土壌病が出ます。通常これらを防ぐために、化学薬品による土壌消毒を行ないます。確かに有害な菌はいなくなりますが、野菜に有用な菌もいなくなります。また、栽培を続けていく上での残留農薬も気になります。
 ここのハウス栽培では、ほかでいらなくなった発泡スチロールを再利用して、野菜のベッドを作りました。言い換えれば、地面と完全に隔離する深さ20センチの長〜いプランターのようなものです。この方法により連作障害の対策として自然の力を利用した太陽熱消毒も可能となりました。
 また、根域が制限されると味の良くなる野菜もあります。

養液土耕栽培
 各ベッドに灌水チューブを取り付け、点滴で液肥を流しています。肥料は即効性なので微量成分欠乏による連作障害対策に有効だと考えています。またベッドに空きを作らないよう、回転率を考えて栽培しています。
 完熟きのこ堆肥は、窒素分0.1未満のまっさらの植物性堆肥ですので、ベッドの床土には基肥など肥料分がほとんどない状態です。苗の定植および活着後、生育に合わせて濃度、灌水時間を決めています。

減農薬栽培

 ハウス内での病害虫防除を減らすためにいろんな対策をとっています。
 害虫の予防としては、先ずハウス内の侵入を防ぐということで、出入り口・換気口は防虫ネットを張り、ハウス下は土を盛りました。害虫の予防・初期防除として、食べ物や食物残さを加工して作った天然農薬や、天敵昆虫、粘着板などを導入しました。
 病気の予防としては、農薬にカウントされない生物農薬を使用しています。病気の菌が植物体で繁殖する前に、その植物に無害な菌を繁殖させるといった感じです。
 雑草防除としては、通路に厚手のシートを敷くことにしました。ベッドにも季節に応じて、マルチなどで被覆しています。

 それでも大発生する事もありますが、その時は初期防除を心掛けています。